2019.7「そっと手をあてる」

「そのうち、これくらいの痛みはとれるだろう・・・」 
そう思い、昨年末ちょっとしたトレーニングで痛めた肩を放置していました。しかし、数ヶ月経った春にも痛みがとれず、以前ある方からご紹介いただいた「オステオパシー療法」を行う富士見台の療術院に行ってきました。
 オステオパシー療法とは、簡単に言うと、筋肉を強く揉んだり、骨を強い力でボキボキと整体するのではなく、骨にそっと手をあてて根本的な痛みの原因を治す療法です。強く揉んだりすると、その時は気持ち良くても、その反動で余計に筋肉が硬くなることがあるので、強い力はまったく使わないのです。また、身体の治癒力を引き出すとのことで、月に1、2度の通院で改善します。
 今回も背骨からそっと手をあてて治療が始まりました。一つ一つの骨を数分間ずつじっくり触るように1時間以上かけての施術。
 「少しは痛みがとれたと思いますが、しばらくたったら痛みがなくなると思います。」
先生がそう言って治療が終了しました。先生の予告通り、今回も1回の通院で数日後には痛みがとれました。
そんな治療を受けて、子育てとの共通点を見つけました。子どもに
「勉強しないさい!」
「片付けなさい!」
と強要し、その時はできたとしても、根本的に治ることはなく、時には揉み返しの様に反動があり逆効果になることさえあります。人に治癒力があるように、子どもも
「知らないものを知りたい!」
「できないことができるようになりたい!」
という本能を持っています。その力を引き出すために、その力をなくさない為に、放置するわけでも、強い力をかけるのでもなく、我慢強く時間をかけてそっと背中に手をあててあげることが大切なのでしょう。
「では具体的にどうしたらいいの?」
と聞かれそうですが、子どもにしてあげるべきことで絶対の成功方程式はありません。しかし、絶対だめだと言えることは力を入れすぎることです。子どもの為と思って力を入れすぎるのは避けましょう。
教育虐待という事件がこの世から消えますように。

Culeafまつい