「作文好き!」「楽しい!」といった声がたくさん聞こえる教室。
どんな仕掛けがあるのか。
それは教室内で行うCuleaf独自のプログラムにある。
決して「書かせる」ことはしていない。
子供達は勝手に楽しく書き始めている。
先生が口酸っぱく伝えていることは、「字は丁寧に!」と。
子どもたちの独創的な考えを作文用紙にいっぱいに書き出す!
作文は自分の考えを表現する素晴らしいコンテンツ!
とても楽しいものだと子どもたちに伝えていきたいですね。
金賞をとった3年生の作品です。
『夢をめざすゆうきくん』
「わぁ、くもだ。」
一頭のポニーが動物園の馬小屋で悲鳴をあげています。その子の名前は“ゆうき”くんです。生まれたばかりの小さなポニーで、まだ歩けません。“ゆうき”をもっていろいろなことにちょうせんしてほしいというねがいでつけられた名前です。
ある日、ゆうきくんはとなりの小屋にいる“ゆめ”ちゃんに言いました。
「ぼく、人をのせて自分で走ってみたいんだけど、どうやったらできるようになるかな。」
すると、ゆめちゃんは、
「練習すればきっとできるようになるよ。ゆうきくんならできる。がんばって!」
と言いました。それを聞いたゆうきくんはやる気が出てきて練習をするようになりました。しいくいんさんと一緒にたくさん練習をしました。
けれどもなかなか歩けなくて、その日の夜、ゆめちゃんに言いました。
「ぼく、何回もやっているけれどできないよ。やっぱりぼくにはできないのかな。」
するとゆめちゃんは、
「できるよ。一歩ずつゆっくり歩いて、なれてきたらだんだん速く走れるようになればいいんだよ。」
とアドバイスをしました。
そして次の日の朝、ゆめちゃんのアドバイスを思い出して練習をしました。するとその日の昼に歩くことができたのです!ゆうきくんはうれしくていますぐゆめちゃんに言いたくなりました。
それから小屋に帰ってゆめちゃんに言いました。
「ねえゆめちゃん。ぼく、歩けたんだよ!」
ゆめちゃんはおどろいて言いました。
「すごいじゃん!よかったね。」
二人はとてもよろこびました。
歩けるようになってから一週間後、ゆうきくんは、
「もう歩くのはなれたかな。少し走ってみよう。」
と言って、走ってみるころにしました。いざ走ってみると、
「あっ、いて。」
ゆうきくんはころんで“ねんざ”をしてしまいました。ゆうきくんはなきながら言いました。
「ぼく、もう練習できないのかな。夢はかなえられないの?」
ゆうきくんはふ安になりました。でも、ゆうきくんは思い出しました。ゆめちゃんが「きっとできるよ!」と言っていたのが心に残っていたのです。
ゆうきくんはなくのをやめて、しいくいんさんたちと足を動かす練習をしました。毎日いたくてないていましたが、だんだん足もなおってきて、三週間かけてやっと歩けるようになりました。ゆうきくんはうれしかったけれど、またけがをするかもと歩くのがこわくなりました。ゆめちゃんにまたそうだんすると、
「しいくいんさんたちにつけてもらった名前の由来を思い出してみて。」
と言われました。ゆうきくんは思い出してみました。
「名前の由来は、ゆきをもってちょうせんしてほしいだったな。ゆうきをだして歩いたり走ったりしてみよう!」
ゆうきくんは思い切って歩いてみました。そこからスピードを上げていって気づいたら走れていました。ゆうきくんはとてもうれしくなりました。すると、なにかがせなかにのっていることに気づきました。
「わぁ!」
しいくいんさんがのっていたのです。ゆうきくんはうれしすぎてとびはねました。
それからゆうきくんは、動物園で人をのせて歩いたり走ったりするようになりました。だから、みなさんもしっぱいをしてもあきらめないことが大切です。
1月からは日常作文大会!
日常作文は普段の生活のことを作文にします。
楽しかったこと・悲しかったこと・おもしろかったこと・感動したこと
どんな作文が生まれるのか、とても楽しみですね!
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