2017.4〜ここが居場所になるように〜

ご入学、ご進級、おめでとうございます。

本年度より教室長となります野田(のだ)康(こう)介(すけ)と申します。宜しくお願い致します。

私は教室で子どもたちに、言葉だけではなく体全体で「大好きだよ」という気持ちを一番伝えていきたいと思っています。

以前の教室にいた自信が持てない、1年生のY君。小学校の入学をきっかけにくりーふと同時にサッカーを習い始めました。

しかし、サッカーは「行きたくない」と言い、道具などを揃えたのに2回で辞めてしまいました。

学校では計算が苦手で、一人で考えること、文を読むことができないとお母様は言っていましたが、私から見るとできないのではなく、“やらない”という印象でした。

私はY君に態度や「○○ができるY君が先生は好きだな」という言葉で目一杯「好きだ」ということ、くりーふの教室が居場所なんだと伝え、自信を持って挑戦ができる様にと、伝えていきました。

何度も何度も繰り返し、心から好きだということを伝えていくことで少しずつY君も自信が持て、自分で挑戦が出来るようになってきました。

3週間に1回くらいのペースで「野田先生は僕のことを好きだと言ってくれます。なので、僕は野田先生のことが大好きです。嫌なことがあってもくりーふは絶対にやめたくないです。」など、嬉しい作文を書いてくれるようになりました。

この時にも「誰かを喜ばすことの出来る作文を書けるY君はかっこいいね。」など、プラスの声掛けをします。Y君のお母さんも私の声掛けを真似してお家でY君にたくさん言葉で好きだと伝えてくれたとのことです。

 

 

 

一人っ子で周りの子と比べてばかりであったが、Y君のことだけを見ることで成長を感じるようになったと話してくれました。子どもたちはお母さんのことが世界で一番大好です。それは当たり前過ぎることで、言葉にはなかなか出さなくなっていきます。また、子どもたちが成長をしていくと、お互いに恥ずかしくなり、余計に言えなくなります。しかし、どんなに成長をしても、「大好きだ」というお母様の言葉はとても嬉しいものです。

もちろん、直接伝えることが一番素敵なことなのですが、実は間接的に伝えることで、その何倍も成長することがあります。

子どもは特にお母さんの声には敏感になります。もし大好きなお母さんとお父さんの話の中で「最近○○がこんな風に頑張っているのよ」や「○○がすごいんだよ」などの話を嬉しそうにしている姿を見たものなら、子どもは喜びに満ちた顔をして、「よし!もっとお父さんとお母さんを笑顔にしてみせるぞ!」と、いつの間にか努力をしはじめます。それはお友達のお母さんとの会話や、お母さんと学校の先生との会話でも同じです。

言葉の力は絶大です。毎日を振り返って、しっかりと子どもに「大好きだ」と伝えられているでしょうか。

私もお母様方に負けないよう、これから教室の子どもたちのことを愛し、講師と一緒に「好きだ」と伝えていきたいと思います。

この教室が子どもたちにとって、とてもあたたかい場所で、居場所となれるよう、そして成長につなげていけるよう努めてまいります。

これからどうぞよろしくお願いいたします。

 

教室長 野田 康介