2019.2「親の仕事」

中一の長男がバスケ部女子の大会をチームメイトと観戦に行くという。女子には興味がないと普段から言う長男にしては珍しい。

「俺はべつに行きたいとは思わないんだけど、友達が行こう!って言うので・・」

試合会場は我が家から徒歩20分くらいの中学校。

当日の朝、スマホを持っていない長男は、妻のスマホ経由で、

「どうやって会場までいく?」

とLINEをうつ。

「どこか近くのお店に自転車を置いて、そこから歩いていこう。」

と返信があった。部活のルールでは会場まで自転車で行くのは禁止されている。ゆえに、自転車で途中までいくことも当然だめな訳です。

そのやりとりを朝食を食べながら見ていた私は、

「部活で禁止されていることをバレなければいいと思ってやるのはよくない。しかも、そのお店で買い物もしないのであればお店にも不快なことだ。」

と長男に注意。納得した長男は友達に電話をして

「自転車でいくのはそもそもだめだし、バレたら部活停止になるかもしれない。お店にも悪いし・・・」

「・・・・いや、だから、だめだって・・・、お父さんもそう言ってるし・・・」

どうやら、それでも自転車で行くことを押し通そうとしている友達が受話器の向こうにいるようだったので、私が電話を代わった。懇々とその友達にも説明し、

「お母さんに代わって。」

とその友達のお母さんにもこの行動を見て見ぬ振りをしてはいけないことを説明。おせっかいな友達の父親と思われるかもしれないが、子どもの間違った行動を見逃す親でいてほしくなかった。

二人はそれぞれ徒歩で会場まで行き、一件落着。その後、そのお母さんからも「うちの主人も怒っていたし、注意してもらいありがとうございました。」と報告があった。

私も学生のころ、この程度の悪行は「ばれなければいいや」とやってしまったことは正直ある。また、親としても歩くのが大変だから何かいい方法はないかと子どのもの楽を考えてしまうこともある。“自分がそうだったらから子どもには注意できない“という気持ちも生まれる。しかし、だめな行動は、自分がしたことがあるかないかではなく、だめだと見過ごさない姿勢が親の仕事だと思う。

親の仕事は外で働くことではない。子どもを育てるからには親としての仕事もしっかりしなければいけない。

「最近、読み聞かせをしてなかったね。」

と図書館で絵本を借りて、下の子たちに絵本の読み聞かせをした。これも親の仕事。

Culeafまつい