2019.5[人間本気になれば大差なし]

この言葉は、私が先生になるきっかけになった言葉でもあります。「人間本気になれば大差なし」どんなに強 い相手だろうと、本気になれば勝てない相手じゃないというこの言葉と出会ったのは、中学校に入学をして陸上 部に所属をした時でした。中学の 3 年間は、勉強そっちのけで陸上漬けの生活、ここまで本気になって陸上競技 に取り組めたのは、この言葉を言い続けてくれた恩師がいたからだと思っています。私もこの恩師のように本気 で子どもたちと向かい合いたいと思い、教育の道に進みました。
私も幼稚園の先生”として、子どもたちの前に立つ日が来ました。幼稚園の一大イベント。保護者の方も子ども たちの成長を見ては、涙する運動会。その練習は1,2か月と練習を続けていく中で、全員リレーの練習ではい つも最下位、子どもたちから、「△△組は○○君がいるから勝てないや!」と、他と比べ、他人を責めるばかり で、クラス全体が諦めモードになっていました。

私の中に浮かんだ言葉は、
“人間本気になれば大差なし”
子どもたちに自然と同じ言葉を伝えていました。 この言葉の意味を子どもたちに伝えると、自由時間にバトンパスの練習をする子や、「リレーの練習しよう!!」
とひとりの子が声をかると、みんながその練習に加わる姿が見られはじめ、クラスが1つの目標に向かって本気 で取り組み出した瞬間でした。
本番では大逆転勝利!その時の子どもたちの笑顔は達成感に満ち溢れ、キラキラとした笑顔。今でも忘れませ ん。私の柱となっているこの言葉が伝わり、行動をしてくれた子どもたちの姿が嬉しかったことはもちろん、何 よりも子どもたちに無限の可能性を感じました。
Culeaf の子どもたちも、これから大きな壁にぶつかる時が来るかもしれません。子どもたちは必ず、その壁を 乗り越えることが出来ます。保護者の皆様と一緒にその背中を押していきたいと考えております。私も子どもた ちの心に残る先生となれるよう、子どもたちと本気で向き合って参ります。

桃 謙太