「俺、花買ってくるわ!」
普段、誰よりもお小遣いを使い込んでしまう5年の次男が、母の日を前に言い出した。
「お母さんは、花よりお手伝いとかしてくれたほうが喜ぶでしょ!?」
日常、家事に追われる母の為にと、長男がそう提案したが、母から
「私は花を貰えるのは嬉しいよ」
との言葉を聞いて、次男は
「やっぱり俺、買ってくる!」
と自分の部屋に駆け上がり、すかすかの貯金箱から200円を片手に握りしめて家を飛び出した。しばらく経って、次男が息を切らしながら玄関から入り階段をまた駆け上がりながら、
「はあ、はあ・・。 足りなかった!308円もするとは。」
と残りわずかとなった貯金から不足分を持ち出して、また家を飛び出していった。
再び帰ってきた次男の片手には一輪のカーネーション。
「ラッピングにもお金がかかって、またお金足りなかったんだけど、お店の人がおまけしてくれた!」
と嬉しそうに母に渡していました。
母の日の夜、今度は3歳の次女がお母さんのところに来て、
「かたくりこしてあげる! かたくりこ!」
と言いながら母の肩を叩いてくれたそうです。
お母さんにとってはカーネーションというより、「俺買ってくるわ!」という言葉、肩たたきをしてくれたことよりも「かたくりこ」と言い間違えたユーモアが、印象に残るプレゼントだったようです。
「今日は母の日だから、花をテーブルに持ってくる?!」
と、夕食の時、その花を母のお皿の近くに持ってくる行為も、愛おしいプレゼントだったようです。
緊急事態宣言が延長され、多くの方が窮屈で不安な日々を過ごしているかと思います。テレビをつけてもコメンテーターが様々な意見を述べ、その言葉に一喜一憂し、何を信じていいのか不安になることさえあるでしょう。しかし、そんな生活の中でも、子どもの言葉には癒され、励まされます。
ステイホーム生活もあと3週間でしょうか。この機会に、いつも以上に子どもとの時間を大切にしたいと思います。
紫のカーネーションを見て、一年生の三男が、
「むらさきって、英語でなんて言うんだっけー・・・」
「あ、思い出した!・・・ パワフルだ!」
と笑いの神様が降りてきてくれました。
Culeaf まつい
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