2020.8「ピンポンダッシュ」byまつい

「ピーンポーン」

宅急便でも来たのかと思い、外に出ると誰もいない。

家の中に入り、しばらくすると

「ピーンポーン」

再びベルがなる。

外に出ると、サッと隠れるような人影。

もしやと思って再び家に入り、窓越しに見ていると

「ピーンポーン」

やはり1年生の三男の友達のいたずらだ。

敢えて、無視をしていると網戸を傘でつっつくいたずらまでしてくる。

これは良くないと思い、外にでると、その子は飛ぶように逃げていきました。

 

夕食時にこの事実を家族で共有。妻が、

「明日、私がその子の為にも、その子をつかまえて叱るわ!」

と、意気込みを見せると、その迫力にびびった三男はひきつるような苦笑い。

 

翌日、下校中のその子をつかまえようと家の前に妻がいると、三男の息子が、その子が叱られないように気遣って逃げるように促しましたが、うちの妻に睨まれたら逃げられるわけがありません。

「ごめんなさい。もうしません。」

 

観念したその子は、息子達の輪に逃げるように合流していきました。

しかし、その1分後、

「つかさくんのお母さーん!」

その子が戻ってきました。

「どうしたの?」

「つかさくんが、悪い人もいないのに防犯ベルを鳴らしていたよ!」

 

自分だけが怒られたのが嫌だったのか、このおばさんに言えば悪い子を叱ってもらえると思ったのか、よくわかりませんが、その可愛らしい1年生の姿に妻は失笑したそうです。

 

小さい頃は、たくさんの失敗やいたずらをして、他人に怒られるのもいい経験。

そこからいろんなことを学ぶのでしょう。

大人はそんな行動も可愛いと思えればいいですね。

 

Culeaf まつい