2018.6「調べ好きへ」

「“横”という漢字の部首は、なぜ“木(きへん)”なのか知っていますか?」

「昔、門が開かないようにさしわたす“かんぬき”を指す漢字で、かんぬきが木で出来ていたので、部首が“木”なのは、そのなごりだそうです。」

娘の美澪がクラスの日直として、行ったスピーチ。

「どうしよー。お父さん、明日、日直なんだけど、何を言ったらいい?」

と、日直前日の21時を過ぎてから右往左往しだす美澪。以前、私が購入していた「漢字ときあかし辞典」があったので、そこから引用して何とかスピーチが完成しました。

理系の私には、理屈から漢字を学べる「ときあかし辞典」は重宝する一冊。そんな“横”の成り立ちをくりーふの授業でも話をしていると、好奇心旺盛な5年生のしょうたろう君から、

「じゃあ、じょう先生。漢字の“漢”はなぜ水を表す“氵(さんずい)”なの?」

と質問が飛んできました。恥かしながら即答できなかったので、私の宿題としてその日は持ち帰りました。

「漢字の“漢”は、昔、中国に漢という川が流れていて、その川を中心に文明が発展し、漢という国ができ、そこで生まれた文字なので“漢”字だそうです。」

「ちなみに、インダス文明やエジプト文明など昔から川の周辺で文明が起きるのはなぜだか知っている?・・・」

と、翌週には、質問への回答とともに話を発展させることもできました。

 

これからの時代は、多くの知識を持っている知識偏重型よりも、調べる力や知識を活かす知識活用型が大切と言われます。では、その“調べる力”はどうしたら身につくのか考えさせられます。

私の答えはやはり「好奇心」です。

娘の様に、日直のスピーチなど差し迫った課題があれば「漢字ときあかし辞典」も開くかもしれませんが、漢字への好奇心がない限り、あまり自ら開くものではありません。

では、「好奇心」はどのように育めばいいの?と質問が飛んできそうですが、一筋縄ではいきません。様々なアプローチや環境が必要です。ただ、無理やりさせたり、与え過ぎると好奇心は育たないことは確かです。

 

この4月からキッズスクール光が丘に楽しく通いだした次男の斗哉。好奇心が芽生え始めたのか、ある日、張り切って学校に辞典を持っていきました。学校から帰ってくると、

「辞典の引き方がわからなかった・・・」

と苦笑い。ランドセルの覗いてみると、なんと、「和英辞典」が入っていました。

次男には好奇心とは別に、育まなければいけないことがあるようです。

Culeafまつい