「じゅう!きゅう!はち、なな、ろく、」
「ピーーーー!」
バスケ部の区民大会準決勝。2点リードの谷原中学。ボールを奪った谷原中キャプテンがものすごい速さでドリブルをし、残り5秒で決勝点を決めようとするが、相手チームの必死のディフェンスにより得点は阻止されます。しかし、ファールをもらいフリースロー。2本決めれば勝利はほぼ確定。だが、この緊迫した中、1投目を落としてしまう。2投目は決まり3点差。相手チームのタイムアウトの後、3ポイントシュートを警戒し、残り5秒でゲーム再開。相手チームのエースがボールを持つが、執拗なディフェンスによりシュートを打たせない。
「にー、いち!」
苦し紛れにパスを出すしかない相手のエース。谷原中の勝利かと思った時、パスを受け取った選手が半ば投げる様に投じたロングシュート。
「ガ、コン!!」
ボールがボードにあたりリングに吸い込まれた。その後、延長戦となったが退場者が多く出ていた谷原中は敗退。選手達は1点の重みを感じ、涙を流した。
話は変わりますが、首都圏の中学受験比率は22%。約5人に1人が受験する。世界一の教育といわれるオランダも中学受験が盛んなようだが、その内容が日本とはまったく違う。オランダは期末テストなど各学年での成績が蓄積されており、その蓄積された成績表をもとに進学する中学を決めるようだ。要するに日本の様に一度のテストの点によって進学先が決まるのではなく、小学校での経歴がみられるわけです。日本は一度しかない本番のテストの1点の重みが大きく、6年生の時には特に過度な負担がかかります。あるアンケートによると就寝時間「22時〜23時」が49%、「23時〜0時」が32%と、最も身体が成長するときに大切な睡眠時間を削らざるをえないのです。当然、脳の発育にもよくないのです。2020年学習指導要領が変わり、よりよい授業内容になりそうですが、そもそもの受験システムを変える方が日本の教育において優先なのではないでしょうか。スポーツにおいても日本の受験においても1点の重みは大きい。しかし、受験の方は模試がよくても、その日のアクシデントで報われなかった話もよく聞く。スポーツにおいても大会などの成績も大切だが、その選手の能力そのものをみてスカウトが来る。また、スポーツは勝っても負けても向上心が芽生える事が多いが、受験を終えた中学生が「もう勉強も受験もしたくない」と言っている話もよく聞く。
我が家の長男も谷原中学のバスケ部に入り毎日練習に励みながら、朝や休日に勉強も少しはしている様です。先日の英単語のテスト。99点だったと1点の重みを感じたようですが、間違った単語がまさかの「basketball」。「basketdall」と、「b」を「d」を間違えるのだから、バスケも勉強もまだまだ足りてないようです。
Culeafまつい
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