しょうたは中学校に入り、自分の背の高さを活かそうとバスケ部に入部するも、顧問があまり部活に顔を出さず子ども達だけでの練習が多い為、部活を辞めてバスケをもっと教えてもらえるクラブチームに入ることにした。クラブチームは部活を辞めた子、部活に入らなかった子が集まり、地域の体育館を借りて活動している。
しょうたがクラブチームに入って半年が経ち、自分の学校の部活チームの大会があったので、元チームメイトの応援をしようと、会場に向かった。しょうたは会場にいても背が高いので一際目立つ。その時、遠くにいる部活の顧問と目があった。明らかにしょうたのことを睨んでいる様子。そのまましょうたの目の前まで来て、
「お前はバスケ部を辞めた人間だろ!勝手にここに来るんじゃない!!」
「あ、、、すみません。来てはだめだったのですね。知らなかったです。」
「だめに決まっているだろ!学校のルールだ!」
恫喝とも思える剣幕な様相で、中学生に詰め寄る教育者の様子に、同行していた保護者の方が、
「私が息子の試合を観にきてほしいと、誘ったのです・・・。すみません。」
と言っても、
「お母さんたちは関係ないんです。こいつが悪いんです!」
と、周りの誰もが恐怖を感じるような言動で、しょうたは詰められ萎縮し、会場を出ることになった。
精神的ショックを受けたしょうたを見て、同行していた保護者の方が教育委員会に通報し、教育委員会からしょうたの中学の校長に連絡が入り、校長としょうたのお母さんは面談することになりました。とことろが、
「うちの顧問はそんな言動をした覚えはない。と言っている。」
「では、他校の保護者の方ですが、証言者に来てもらっているので入室してもらってもいいでしょうか?」
「私は他校の人の話なんて聞く気がない!」
と校長は真実を探ろうとせず、顧問や学校の保身にまわったのです。
これは私がつくったノンフィクションのお話です。名前などは実名ではありませんが、学校ぐるみで揉め事を隠蔽しようとする傾向が見えた一幕です。今までも教育委員会に先生としてあるまじき言動が数々通報されているようですが、改善の兆しがないのをみると、教育委員会ですら
「校長、こんなクレームが来ていますので、気をつけてくださいよ。」
と伝えるくらいの機関でしかないかと疑うほどです。
「動画を撮った人がいたようです。」
後日、しょうたのお母さんが、そう校長に伝えると顧問や校長の態度が豹変。
「顧問も事実を認めたみたいです。今後同じことがないように厳しく指導します。」
SNSなどに掲載されると怖いと思ったのでしょうか。保身でしか動かない人になってはいけません。
くりーふ まつい
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