2020.4「生み出す力」

我が家にまた家族が増えました。

コロナの影響で生活スタイルや価値観までも一変され、長男はあれだけ毎日練習していたバスケもお休み。小学生達はテレビを見るなど、ゴロゴロする日々が増えています。私も過去最高の体重を記録するなど、ネガティブなことが多い1ヶ月。

そんな中、明るいニュースとして家族が増えたのです。

「かわいい〜!」

今まで妹弟、アイドル、女優を見ても決して言うことがなかったワードとテンションで長男がニタニタしながら叫んでいます。父親としてはそんな息子に少し引きながらも彼の部屋に入ると、そこにはランドセルより少し大きいサイズの水槽が学習机に置かれてあり、中には魚。そう、グッピーが私の知らない間に飼われていたのです。

それから数日後、

「ジュリーは下にいる?!」

また、不可思議なやりとりが子どもたちで行われています。まさか沢田研二がいるわけもないと、一階に降りると、そこには更に大きいサイズの水槽が設置されており、グッピーの他にコリドラスジュリーという魚がいました。聞くと、食べ残しの餌を食べるお掃除役だそうで、私の知っているジュリーとは真逆の世界にいる魚でした。

「生まれたよ〜!」

妹弟までもが水槽にかじりつき、新しく生まれる稚魚の誕生を喜んでいます。

幼い頃から釣りが好きで、魚が好きなのは知っていたのですが、自分のLINEのアイコンをバスケからグッピーに変えるほどとは思っていませんでした。彼の中からグッピーを生み出したのは、このコロナ自粛の影響だと思います。毎日部活に追われていては出来なかった行動かもしれません。

この長い休みの中、きっと子どもたちは自ら楽しみを生み出していることだと思います。これだけ長い時間工作ができる日もなかなかないでしょうし、ジグソーパズルや難しい折り紙にだって挑戦できます。子ども達は何もなくても楽しみを生み出す力が本来あるのです。完成された楽しみが詰まっているテレビやゲームばかりしていてはその力は付きません。この機会に、楽しみを生み出す力を引き出してあげたいですね。

 

「将来、魚のペットショップ屋もいいんじゃない?!」

冗談でそう言ったら、意外とまずまずな反応。

バスケの選手になりたい夢はどこへやら。

Culeaf まつい