いよいよ4月から新学年がスタートします。子どもたちにとってはお正月よりも心機一転、新たな 気持ちになるタイミングです。そこで、この機会を利用して「家庭内ルール」の見直しをはかってみてください。たとえば、「ゲームをするには、宿題を終わらせてから」、「毎日15分間の読書タイムの 設定」など、また学校のノートの取り方の修正や筆記用具の中身の確認など、色々と確認や約束できる チャンスです。なんとなく新学年が始まるのではなく、お子様と新学年の過ごし方を話してみてください。また今年度も保護者様向けの「学習相談」を実施してまいります。普段の学習のことから、受験相談、くりーふに通っていなくても相談可能です。ぜひご活用ください。
過去コラム
2021.4「かっこいい」まつい穣
「このために1年がんばってきたんだよ。」
先日のダンスの発表会前日、長女がぼそっと言った一言。
発表会当日朝9時、リハーサルのためにキラキラとした衣装を身にまとった子どもたちが練馬文化センターに次々とやってきます。
「ドキドキがとまらない!」
「本番が怖い!」
発表会が初めての子どもたちからは緊張感が伝わってきます。大舞台でスポットライトを浴びる経験は人生を通してもなかなか出来るものではありません。貴重であり、緊張して当然です。長女がダンスを始めた頃を思い出します。
それがいつしか余計な緊張はなくなり、この日を楽しみに待ちわびるようになるのです。私がずっとダンススクールをみてきて気づいたことは、“かっこよくなりたい”という目標が、子どもたちにはとても大切だということです。
「かっこいい」と聞くと、
おもて向きを装うチャラいイメージを持ってしまうかもしれませんが、“かっこよくなりたい”と思うことは、そもそも人間の本能なのです。そしてそれが目標になり、努力に繋がるのです。
「先生みたいになりたい!」
「警察官になりたい!」
「サッカー選手になりたい!」
「弁護士になりたい!」
「お父さんみたいになりたい!」
みんな、かっこいい大人に憧れるものです。
ダンスも勉強もスポーツも“かっこいい”を目標に頑張れる様に、大人もかっこいい姿を見せていかなければいけません。それは外見だけでなく内面から出てくるものです。それが一番の教育かもしれません。
年に1度の発表会。とても、かっこよかったです!
2021.3「新学年スタート」中桐義博
いよいよ4月から新学年がスタートします。子どもたちにとってはお正月よりも心機一転、新たな 気持ちになるタイミングです。そこで、この機会を利用して「家庭内ルール」の見直しをはかってみてください。たとえば、「ゲームをするには、宿題を終わらせてから」、「毎日15分間の読書タイムの設定」など、また学校のノートの取り方の修正や筆記用具の中身の確認など、色々と確認や約束できる チャンスです。なんとなく新学年が始まるのではなく、お子様と新学年の過ごし方を話してみてください。また今年度も保護者様向けの「学習相談」を実施してまいります。普段の学習のことから、受験相談、くりーふに通っていなくても相談可能です。ぜひご活用ください。
2021.2「新学年に向けて」中桐義博
今学年も残すは1ヶ月となりました。色々なことがありましたが、4月からは新学年となります。
そこで、新学年(新小1〜新中1)に向けての確認と準備のお話をしたいと思います。
□新1年生…小学校に入ると毎日「宿題」が出ます。これを小学校が始まってから「毎日ちゃんとやろう」だと、ただでさえ新生活に慣れるのに精一杯の子どもに過度な負担がかかってしまいます。そこで、入学前から毎日「本を10分一緒に読んでから遊ぼう」など、「やるべきことをしてから遊ぼう」という習慣づけをしておくと、入学後の宿題にも抵抗は少なくてすみます。
□新2〜6年生…旧学年で習った漢字と計算をしっかりと身につけておきたいです。それだけ?と思うかもしれませんが、この2つが定着できていれば問題ありません。
□新中学1年生…算数は「分数の計算」を得意にしておくこと。そして、英単語を覚える練習などをしておくと非常に役立ちます。英単語は進学する中学校で使われる教科書の準拠教材が書店で販売しているので、それに出ている単語を順に覚えていくと一石二鳥です。
今学年の最後のまとめとしてご家庭でもぜひ取り組んでみてください。
くりーふマネージャー 中桐
2021.2「読書タイム」まつい穣
先月から始まった我が家の読書タイム。本来は自主的に本を読んでほしいのですが、自主的には読まない次男と三男には、平日読書した時間だけ週末にTVゲームをしていいというルールを作りました(ゲームの時間は上限2時間)。苦肉の策ではありましたが、本を読むようにはなりました。
「ピピピピッ、ピピピピッ」
リビングでタイマーが鳴り、今日決めた読書の時間が終わったようです。
パタッ!
「はい、終わったー!今日は60分!」
メモを取り出し、今日読んだ時間を記録しているようです。
翌日も、リビングで読書をしている姿がありました。
「ピピピピッ、ピピピピッ」
パタッ
「はい!終わり〜!」
よく見ると、タイマーが鳴った瞬間に本を閉じています。
「おいおい、本は話の切りのいいところで読み終えないものか?!」
「うん。大丈夫!明日、ここから読むから!」
次男にとっては、本の話の切りより、如何に効率よく時間を稼ぐかが大事な様です。
成功しているのか、失敗しているのか・・・。
週末、リビングでTVゲームをしている次男の姿がありました。
「ピピピピッ、ピピピピッ」
ゲームをする時間もタイマーでちゃんと測っているようです。
「鳴ったよ!」
私がそう声かけしましたが、
「ちょっとまって!切りがわるい!」
ゲームは切りよく終わりたいようです。
やれやれ。
追伸
「すぐに気づかずに申し訳なかったです。」
12月のコラムで書いたドローンが見つかりました。電話してきてくれたのは30代の女性でしょうか。その女性の庭に落ちていた次男のドローンを見つけて電話をしてきてくれました。
「僕のドローンがなくなりました。見つけたら電話ください」
そう次男が書いて配っていた手紙を2ヶ月間も保管してくれていたのです。
「何かあったらと思って手紙を保管しておいたのです。」
寒い2月にあたたかい気持ちになれました。
2021.1「国語が苦手」 中桐義博
「国語が苦手」という相談を受けます。国語が苦手とはどういうことなのでしょうか?
国語が苦手なパターンも複数ありますが、一番多いパターンが「イメージできない」です。
たとえば、お子様に以下の質問をしてください。
次の①〜③に出てくる人物は何をしているでしょうか。
① 桃はようやくマウンドに立てた。 (答え:野球)
② ゆうだいが相手ディフェンダーと交錯し、ピッチに倒れ込んだ。 (答え:サッカー)
③ 松井は中学からユーフォニアムを始めた。 (答え:吹奏楽)
これらは物語文でよく出てくる「野球」「サッカー」「吹奏楽」ですが、意外にわからない子が多いのです。何の話をしているのかわからずに読んでも、登場人物の心情を正しくイメージができるわけがありません。これは物語文としての例ですが、論説文においても同様に何の話をしているのかわからずに、ただ読んでいる生徒が見られます。この「イメージができない」が「国語が苦手」の一番多い原因になっているのです。このような場合は問題を解く以前に、文を正確にイメージできるようになる必要があります。そのためには世の中のことに興味を持たせ、どんどん情報を与えることが大切です。ご家庭で「どのように与えていけばいいのか?」と悩まれるようなら、「ハイスタCuleaf」の講座にご参加ください!「JIJIDOKU講座」や「知っておくべき社会」、「賢くなる映画鑑賞会」など様々なコンテンツを用意して賢い頭を育ててまいります。
くりーふマネージャー 中桐
2021.1「小論文」 まつい穣
先日26日、長男が都立高校の一般推薦の受験を終えました。
一般推薦の得点は、調査書(内申点等)が50%、小論文(作文)が30%、面接が20%の割合で構成され、合否が決まります。学校によって多少割合が違います。また、コロナ禍でなければ集団討論が実施される場合もあります。
ちなみにこの一般推薦がダメだった場合は、私立の併願校を受験し、その後、都立の一般受験と続きます。併願受験する私立高校は、受験のプロ、中桐が内定をおさえてくれていたので、万が一、都立に落ちても行ける私立はほぼ決まっていたものも、どうしても都立に1日でも早く決めたい長男は今年に入ってからは小論文の勉強に集中することにしました。
しかし、早速つまずいたのが語彙力。文中に出てくる言葉の意味、漢字の意味がしっかり理解できないまま読んでしまうので、全文をしっかりと読解できていないのです。ここにきて、小学校時代からの漢字勉強や、語彙力を高めるための読書の大切さを痛感しました。漢字はただ読めるだけでなく、漢字一つ一つの持つ意味を理解できていないと、知らない言葉が出てきた時に意味を推測できないのです。また、時事問題も多く出題されるので、普段から意識して調べることや大人と意見を交わすことが必要だと感じました。
そして、次につまずいたのが要約力と作文力。文中のキーワードを使わないといけないのですが、長男はCuleafを受講していなかったので、マインドマップも書いたことがありません。恥ずかしながら中3のこの時期になり、ようやく私がマッピングの指導をした次第です。
1月26日、試験を終えて長男が帰ってきました。
今年は2つの問題が出題されて、1つ目は「2つの絵をみて平等とは何か?」を、2つ目は「“ダイバーシティ(多様性)”を踏まえ、これから進展するグローバル社会にむけて、私たちはどのような心がまえが必要か?」を書く問題構成だったようです。
長男はダイバーシティ(多様性)の理解が浅かったようで、帰宅後、悔しがっていました。しかし、中桐には受験前日に「推薦は受かったらラッキー程度に考えておくように」と言われていたのと、「推薦が終わったら、すぐに一般受験に備えよ」と言われていたので、今は気持ちを切り替え、一般入試に向けて取り組んでいるようです。
一般推薦は一朝一夕ではどうにもなりません。早めの対策をしていきましょう。
今回の高校受験を通して、私自身、事前に長男にしてあげられたことは多々あったと思います。その一つの反省点として、我が家では普段から平日のTVゲームは禁止ですが、平日に読書をした時間分、土日にゲームができる様にし、少し強引ですが読書タイムをつくりました(上限2時間)。また、高校受験において内申点は本当に重要です。そこでギリギリのところで役に立つのが「漢検」や「英検」のような資格です。下の子達には積極的に受験させようと思っています。最後に、長男の受験に関して、中桐から様々なアドバイスを受けました。もっと早く知っておけばということもたくさんありました。親として正確な情報を集めておくことは大切です。もし、子どもがこれから受験を控えているという状況であるならば、一度、中桐に相談してみてください。お子様に応じたアドバイスがもらえると思います。
Culeafまつい
2020.12「日本の伝統を知ろう」by中桐
年末年始には日本の伝統行事や古来より伝わる文化に触れる機会が多々あります。そこで「お正月」をお子様と一緒に調べてみてはいかがでしょうか。
Q.1正月とは?
A.本来は新年の最初のひと月を「正月」と呼んでいました。現在では、地域差はありますが、7日の「松の内」までや、15日の「小正月」までを「正月」とするようになっています。また、正月には新年を司る「年神様」を家にお迎えし、新年の家内安全や五穀豊穣を願う行事を行います。
Q.2おせち料理とは?
A.本来はおせち料理を「年神様」にお供えした上で、家内安全・五穀豊穣・子孫繁栄を願ったのです。そのため、料理の一品ごとに願いが込められており、「海老」は海老のように腰が曲がるまでの長寿を、「黒豆」は健康でまめに働けるように、田んぼの肥料として使われた鰯は「田作り」として五穀豊穣、「数の子」は子孫繁栄、「鯛」はめでたいなどがあります。
Q.3お年玉とは?
- 年神様から新年に新しい魂「年魂(としだま)」を授かることからきています。
新年に各家庭に訪れる「年神様」は鏡餅などの「お供え餅」に宿ります。そのお供え餅を餅玉に分けたものが「年魂」で、これを家長が家族の健康を願って分け与えたのです。ちなみに、この餅玉を食べるのが「お雑煮」です。高度経済成長期の都市部でお餅からお金に変化し、現在に至っているのです。
★お子様に知っておいてほしい常識力問題(お子様に出題してみてください)
① 大晦日は何月何日?
② 元日は何月何日?
③「元旦」とはいつのことをいう?(高学年)
④ お正月に家の門に飾る松を何という?
⑤ 家の玄関にかざる藁で編んだ縄を何という?
⑥ お正月に重箱に入れた料理を何という?
⑦ お正月に飾るお餅を何という?
⑧ 1月7日は「七草粥の日」ですが、七草とは?(高学年)
⑨ 初夢とは1月2日の夜に見る夢ですが、このときに夢に見たらいいと言われるものが
「一富士二鷹三○○」○に入る言葉は?(高学年)
くりーふマネージャー 中桐 義博
2020.12「どろん」byまつい
「お父さ~ん!斗哉が公園でドローンを飛ばしてなくしたみたいだよ。それで斗哉は探すのを諦めて、お母さんだけが探しているみたいだわ。」
1Fのリビングでうとうとと昼寝をしていたら、2Fにいた長男が「あいつ、やりよった!」と言わんばかりに声をかけてきた。妻から長男に連絡があったのだろう。
今年もサンタさんへの手紙をクリスマス直前に、私の反対に従い任天堂スイッチから「こわれにくいドローンをください!」に変更していた次男斗哉。どうやら屋外ではやらないようにと説明書にもあり、妻と長男からの注意もあったようなのだが、友達に見せたい気持ちが上回ったのでしょう。近くの公園で友達と飛ばして遊んでいたそうです。ところが、突然、風に流されたのか、コントロールが効かなくなり、どこかに飛んでいったそうです。
私も公園を探そうと現場に向かいました。次男は姿を消していて、妻と下の子2人と合流し、4人で捜索を続けましたが、なかなか見つかりません。こんな状況で次男はどこで何をしているのだろうと、友達の家まで行き、庭を覗くと楽しそうにケラケラと笑いながら工作を楽しんでいる。
「斗哉!何をしているんだ?!」
「ドローンを屋外で飛ばしたらどんな危険があるのかわかっているのか!?」
「おまえ1人で、もう一度探してこい!」
私の威圧に、周りの5年生も気を使ったのか、斗哉の後に付いてきて、
「ぼくたちも一緒にやっていたので・・・」
と、再度ドローン捜索が始まりました。友達のお母さんもその後から追いかけてきてくれて、事情を伺うことができました。どうやら近所の家に入ってしまっている可能性もあるとのこと、近所の家に「ドローンが見つかったら電話をください」と手紙を書くように次男に提案までしてくださったようです。しかし、それにも関わらず次男は「それはめんどくさいので・・・」と断ったようです。
夕方のチャイムがなるまで皆で探しましたが、ドローンは見つからず捜査終了。
「お前は2つの大きな過ちを犯した。1つ目は屋外で飛ばしてはいけないものを飛ばし、人や物に危害を加えているかもしれない。2つ目は、友達のお母さんからの貴重な提案を感謝の気持ちで受け入れなかったことだ!そして、友達の年末の楽しい時間を壊してしまったことも反省すべきだ。」
友達の前ではこらえていた涙が帰宅突中には溢れ出ていました。
消えたドローンは残念ですし、何も危害がなければいいですが、それ以上の学びがこの失敗から得られていたらと願います。子どもは失敗して学んでいきます。いつまで失敗し続けるかもわかりません。親も持久力勝負ですし、叱るには体力も愛情もいります。しかし、常になぜダメなのかを伝え続けて全力で叱れなければいけません。
次男は帰宅してすぐに手紙を書いて、それをコピーし、現場近くの家に配りに行っていました。
どろんと消えたクリスマスプレゼント、何事もなく無事に戻ってくれることを願います。
サンタさんへの願いが叶っているなら、壊れていないはずです。
Culeaf まつい
2020.11「地図帳の活用」by中桐
もうすぐ冬休み!とはいえ、今年は「旅行」はおろか「帰省」ですら躊躇してしまう状況です。 早く以前のように、自由に各地へ行けるようになってほしいと願うばかりです。
そこで、家を出られないならば、今年の冬休みは家族で今までお出かけした場所を振り返ってみませんか?
用意するものは、各地で撮った写真、動画、そして地図帳です。(地図帳はどんなものでも良いですが、これを機会に使いやすい地図帳を探してみるのもいいと思います)
地図帳に自宅から目的地までのルートに線を書き込みながら、写真や動画を見て、思い出話をしていきましょう。その際に、ぜひお父さん・お母さんの知っている各地の名産品や名所の話もして あげてください。地理的・歴史的な話や、地学的な話もぜひ加えてあげてください。
お子様は日々成長しています。旅行に行った時には興味なかったことも、今は違うかもしれません。お子様の知的好奇心をくすぐり、広い世界に興味を持たせてあげてほしいと思います。
コロナ禍は本当に大変なことではありますが、この機会に家族で思い出話に花を咲かせてください。そして、再び旅行できるようになったときは、ぜひ地図帳と共にお出かけしてください。
くりーふマネージャー 中桐 義博
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